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第62話 君と生きる、この命は渡さない

ผู้เขียน: 東雲明
last update วันที่เผยแพร่: 2026-10-19 14:32:01
「おーっほほほ! やっと見つけたわ! 勇者!」

 女の笑い声が、湿った木々の間に響き渡った。枝の揺れる音を聞きながら、俺は足裏で根の位置を確かめる。右へ半歩ずれれば、後ろの三人を体で隠せる。腰を落とすと、覚醒した体を包む戦闘衣の裾が草を撫でた。

 六歩ほど先で、女が顎を反らしている。笑っているのに、その視線は俺の胸から離れない。木陰の冷気が襟元へ入り、肌に薄く汗が浮いた。

「こんにちは。アストリアに住んでる人ですか?」

 葵の声に、俺は右腕を広げた。脇から顔を出しかけた妹が、足を止める。腕の中では白い生き物が耳を立てていた。

「そこにいろ。俺より前へ出るな」

「お話するだけだよ。こっちで初めてのお友達になれるかもしれないし」

 葵は俺の腕越しに笑いかけた。女が返事をしないと、聞こえなかったと思ったのか首を傾ける。その無防備な仕草を、今は背中の陰へしまっておきたかった。

「おばさん、なかなか迫力あるじゃない。魔法少女の映画なら、私にも出番をちょうだいよ」

 左後ろから美咲姉ちゃんが覗いた。笑みを浮かべ、相手の出方を待っている。いつもなら俺も呆れて返せただろう。けれど女の指がゆっくり開くの
東雲明

「俺の命はミユウの物だ。誰の物にもならない!」 命に関わる真実を突きつけられた龍夜が、愛するミユウと姉妹を守るため、ヴィネラとの一騎打ちへ。恐怖を抱えながらも共に生きる未来を譲らない姿と、美咲の強気な言葉ににじむ家族愛が今回の見どころです。青い炎の中へ敵が飛び込む、予想外のラストにもご注目ください。今回もおもしろいと思われましたらぜひ評価、ブクマ、レビューいただけますと泣いて喜びます。

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